差別の経験とそれを乗り越えて。
こんにちは、しんちゃんです。
今日は、僕が経験した差別に関するお話でーす。どんな差別があったのか書いておりまーす!
ベルギーで体験したこわーいお話
これは数年前のお話。決して忘れることができない出来事。
ある日、友人とブリュッセルで開かれた屋外パーティーで楽しくワイワイお酒を飲んでいた時のことでした。美味しいビールと楽しいお話。大好きな友人と本当に良い時間を過ごしておりました。
ちなみにこのパーティーは、ULB(ブリュッセル自由大学)のイベントで、大学の構内にたくさんの仮設バー、クラブみたいなのが建てられて、学生や近所に住む人達がワイワイ楽しむイベントです。大学でここまでアルコールが売られるって、日本では経験がなかったから、「さすがベルギー」といった感じでしたね。
パーティー終了後は、こんな感じでみんなが暴れた後が残っておりました〜(笑)
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で、本題。
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パーティーを楽しんでいる最中に突然、ドレッドロックヘアーの黒人男性が近寄ってきたのでした。
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なんだなんだ〜〜〜
何言われるんだろ、こ、怖いぞ〜〜
大丈夫かなあ〜〜気をつけなきゃな〜〜
なーんて思っていました。
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「タバコ持ってる?」
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ただタバコ持ってるかどうか聞いてきただけだったーーーーーーーーーーー!!!!(笑)「持ってない」と伝えると、「Thanks.」と言って去って行きました。
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ほっとしました(笑)
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でね。友達に「怖かったなあ。」なんて言ってしまった、僕。長時間に渡るディスカッションの始まりです。揉めました揉めました。もうお酒を飲むのなんてそっちのけで、真剣にお互いの意見を話し合いました。
友人の疑問は一つ。「なぜ怖かったのか」。僕の反応は、なんだったのか。
ドレッドロックだから?黒人だから?
色々な話をしました。
僕がショックを受けたことは、
「ARE YOU F**KING RACIST?(あなたは差別主義者ですか?)」と、かなり強い口調で、目をみて言われたこと。今まで異文化や言語、文化など色々勉強してきて、誰にでもオープンであると自負していた僕でしたが、突然起こったその出来事に、僕の脳?身体?はストレートに反応をしてしまった。挙げ句の果てに、「怖かった。」などと口を滑らせた。
結論は、「僕が差別をした」こと、さらに「僕自身が差別をしていることに、気がついていない」ということ。認めざるを得なかったです。だって、ただタバコをもらいにきただけの男性を「怖い」と思ってしまった。しかもそれは、彼の容姿から自然と判断してしまったこと。
僕はこんな反論もしました。
「僕は日本の田舎で生まれて、周りはみんな日本人。こんな経験したことなんかないし、育ってきた環境が君とは違う。君はベルギーに生まれて、色々なルーツや国籍、言語に触れてこられたのだから。僕は海外経験もそんな多くない。」
「なら、もし白人だったらどう?同じように怖かった?突然話しかけられて、同じような反応になった?」と議論は続きました。多分、白人男性であれば怖くなかったのだと思う....これが正直な思いです。
僕の反論はとっても幼稚な言い訳でしかないのです。生い立ちやメディアの影響、そんなのはどうでもよくて。言い訳したところで、僕の行動が認められるはずがないし、僕のしたことは正真正銘の事実なのだから。
認めて、前に進む
これが僕の経験した苦い思い出です。ひょっとしたら僕の周りにもこんな経験したことがある方、いるのかもしれません。きっと、重要なことは「日本で生まれたし、しょうがないよね。」という風に流さないことなのだと思っています。自分自身の非を認めて、じゃあ今後どうしていけばいいのか、とか、なんであんな反応をしてしまったのだろう、と改めて考えてみること。それを教訓として今後の改善に努めること、だと思う。
そもそもこの僕の反応が、悪いことだと思っていない人もいるのかもしれない。でも、外見や人種だけで人を判断して、避けるって、悲しい。ひょっとしたら今後、その人と友達になったり恋人や家族になる可能性だってあるわけだし、そこで切り捨てちゃうのは、あなた自身にとっても良くないと思うのです。もし自分がジャッジされる側だったら、相当傷つくだろうしね。
この話は僕がツアーの中に話すトピックで、興味を持って聞いてもらえることが多いので、ブログにも書いてみました。良し悪しの判断は本人に任せるとして、少なくともみんなに考えてもらいたい、という想いでお話しております。
僕は、このオランダやベルギーでの生活を通して、差別についてじっくりと考え、自分の行動や身体的反応を改善すべく日々を過ごしています。ツアーのお客様たちにも引き続き伝えていきたい。
ではでは皆さま、引き続き宜しくお願い致します!
ハッピーツアー オランダ&ベルギーの手がけるプライベートツアーは以下からご覧ください。