イギリス旅行紀①
「(大女優の私も)一人の女の子なの。目の前に現れる男の子に、愛してほしいって、思うのよ。」この有名なセリフが生まれた場所から、イギリス滞在は始まった。
イギリス旅行紀①
僕の宿泊してた場所から目と鼻の先にあったPortobello Rd(ポートベロ通り)は、あの有名な映画「ノッティング・ヒル(Notting Hill)」の撮影現場である。今ノッティング・ヒルの映画が好きだと言うと、古いラブコメで、なんともダサい感じかもしれないけど、かつてあの映画を繰り返し見ながら英語を勉強した僕は未だにあの映画のシーンを鮮明に覚えていたりする。主人公ウィリアムの、かっこいいイギリス英語に憧れていたのは良い思い出。
それでも映画「ノッティング・ヒル」が人気になった理由は明らかである。ロンドンを歩いていると「あ!ここがあのロケ地だ!」というスポットが街の至る所にあるし、あの映画がいかに現地を舞台にして作られた映画かが分かる。
ロンドンを、この映画を意識して観光する人など絶滅危惧種レベルかもしれないけど、でも、もし興味のある人がいたら見て頂きたい。今でも十分に楽しむことができるラブコメであることは間違いない。
今回僕がイギリス訪問をしたのは、以前から繰り返しお世話になっているお客様との同行サポートするためである。不慣れな土地であることから僕は2日前に前乗りし街を調べた。「どこが好きだろう。何を求めているのだろう。何が食べたいのだろう。」と...
たった二日間の調査で良いサービスができるかは不安であったけど、それでもなんとかお楽しみ頂けたのではないだろうか。お客様は僕を息子かのように扱ってくれる(彼らに出会えた僕は、本当の幸せ者なのだ)。
前回ロンドンを訪れたのは10年近く前である。大学の語学研修に参加しイギリスに来たが、これが僕の海外初めての経験であった。あの頃の僕は英語もほとんど分からなかったし、自分が何に興味があるかすらも分かっていなかった。良く分からない美術館に入り、身の丈に合わないHarrods(ハロッズ)でウィンドーショッピング、それからKath Kitsonで家族への土産を買う。全く内容も知らぬままオペラ座の怪人も見た。
あの時の自分と比べたら随分と英語が分かるようになったし、大英博物館やナショナルギャラリーではそこそこ美術鑑賞を楽しめるし、人との接し方も学んできた。それから気持ち的な余裕もかなりあったと思う。
それでも10年前にロンドンに圧倒された感覚は、今回も全く変わらなかったと言える。地下鉄に乗るとチャーリン・クロス、ピカデリー・サーカス、ランカスター・スクエアなど、有名な駅名がずらりと並ぶ。アムステルダムのような「自転車でどこでも行ける」規模の街では決してない。
おしゃれなイギリス人が颯爽と街を歩いていく。バーバリーやハリス・ツイードのクラシックスタイルを身に纏い、そこにコンバースやアディダスの白スニーカーを合わせるのは、どうやら定番のファッションスタイルのようにも見える(日本でもそうなのかな)。
大英博物館やナショナルギャラリーはロンドンの定番観光スポットで、無料。気前が良すぎるロンドン。モネやマネをはじめとする印象派絵画のコレクションは素晴らしく、ゴッホのひまわりまで展示がされている。以前このブログでも紹介したクリムトの絵画も一点飾られていた。ゴッホのひまわりが無料で見学できるのは驚くべきこと。
大英博物館には、あの有名なロゼッタ・ストーンを見に行った。ロゼッタ・ストーンは、エジプトのロゼッタという場所で1799年に発見された。この石に古代エジプト語のヒエログリフ、民衆文字であったデモフィック、ギリシャ文字の3種類が書かれていて、基本的にこの3つの言葉で同じ内容が書かれているようだ。これによって、古代エジプトのヒエログリフを解読する手掛かりになり、他の古代エジプト語も色々と分かるようになっていったのだそうだ。
調べても調べても、永遠と出てくる新たなスポット。ロンドン探索に終わりはない。
食事はローストビーフ専門店のSimpson's in the Strand。このお店はSavoyホテルに隣接している歴史のある超老舗で、予約もなかなか取れない場所とのこと。豪快に焼かれたローストビーフが、薄すぎず厚すぎず、たっぷりのボリュームでカットされていく。塩胡椒、グレービーソースで美味しく食べることができた。今回の旅行では一番のお店で、ぜひロンドンを訪れた際は足を運んでほしい。
ご飯が不味いイギリス?なんて印象は全く受けなかったのが正直なところで、何を食べても美味しかったのが僕のロンドン滞在。フィッシュ&チップスは、サクサクのタラの唐揚げが、寒いロンドンの街を歩いた後にはピッタリであった。イギリスのご飯が不味かったという人は、それはあなたの選択ミスなのだろう。
ただ、唯一気になったのは生ビールがあまり冷えていなかったこと。2軒ほどパブもはしごしたけど、どうもビールがぬるい。選んだお店が悪かったのかもしれない。
次回に続く...
ではでは皆さま、引き続き宜しくお願い致します!Be Happy with Happy ! ハッピーツアー オランダ&ベルギーの手がけるプライベートツアーは以下からご覧ください。